
皆さんこんにちは!
株式会社ユーキ.ディープラント、更新担当の中西です。
第5回「用途別おすすめ塗料の選び方と施工ポイント」に続く、第6回造船塗装雑学講座は、**「塗装品質を支える下地処理の極意」**をお届けします。塗装の耐久性や美観は、下地処理の丁寧さで決まります。今回は、サンドブラストからケレン、脱脂、プライマー塗布まで、プロが実践する下地処理のポイントをご紹介します♪
内容:ISO8501-1規格で「ほぼ全ての錆・旧塗膜が除去された状態」を目指す
ポイント:鋼板面に微細な凹凸を残し、プライマーの密着性を向上
鋳鉄砂:鋼板への攻撃性が高く、錆・旧塗膜除去に最適
ガーネット:再利用可能でコスト効率良好。環境負荷を抑制
用途:ブラスト未到達の隅部、溶接部の錆・スラグ除去
工具:ワイヤーブラシ、スクレーパー、パテナイフ
注意点:鋼板を傷めないよう、適度な力加減で丁寧に
用途:広範囲の旧塗膜剥離
工具:ディスクグラインダー+ワイヤーカップブラシ
ポイント:回転数と圧力を適切に調整し、均一に処理
強力アルカリ洗浄剤:機械油やグリース除去に有効
中性洗浄剤:プライマー前の仕上げ洗浄に適合
高圧洗浄機:200–300barで塗装面を洗い流し、化学洗浄剤を併用
ブラッシング+拭き取り:手が届きにくい箇所はブラシで洗浄後、清浄クロスで拭き上げ
エポキシプライマー:防錆性と密着性に優れる基本プライマー
ポリウレアプライマー:高耐久性を求める場合に最適
環境:気温15–35℃、湿度80%以下を推奨
膜厚:50–100μmを目安に、スプレーガンの設定を調整
乾燥:メーカー指定の乾燥時間を厳守し、次工程の塗装に備える
工程 | チェック項目 | 判定基準 |
---|---|---|
サンドブラスト | 清浄度SA2.5相当の達成 | 錆・旧塗膜の残留なし |
ケレン | 隅部・溶接部の旧塗膜除去 | 手作業跡の残留なし |
脱脂・洗浄 | 油膜・塩分の残留確認 | 触って滑らかさなし、塩分テストOK |
プライマー塗布 | 膜厚・乾燥状態 | 指触乾燥、膜厚測定器で適正値 |
サンドブラストで基板をクリアに
ケレンで細部の錆・旧塗膜を徹底除去
脱脂・洗浄で油分・塩分を完全に除去
プライマー塗布で密着性と防錆性を確保
チェックリストで品質を見える化し、再現性を高める
株式会社ユーキ.ディープラントでは、最新の下地処理技術と厳格な品質管理で、塗装の長寿命化を実現します。ぜひプロの下地処理を体験してください!
次回は第7回として、**「現場で役立つスプレーガンメンテナンス術」**をお届けします。スプレーガンの分解・洗浄から調整まで、実践的なテクニックを解説しますのでお楽しみに!