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第8回船舶塗装雑学講座

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皆さんこんにちは!
株式会社 ユーキ.ディープラント、更新担当の中西です。

 

 

船舶塗装の鉄則 〜海を知り、鉄を守る職人たちの心得〜


今回は「船舶塗装の鉄則」、つまり船体塗装におけるプロとしての基本姿勢・技術的原則についてご紹介します。

単なる「塗る作業」ではない、命を守る塗装。その奥には、ベテラン職人たちが代々受け継いできた暗黙のルール=鉄則があるのです。


鉄則①:下地処理は「命の工程」、手を抜くな

 

どんなに高性能な塗料を使っても、下地が整っていなければ長持ちしません

  • 錆を完全に除去(サンドブラストまたは電動工具)

  • 旧塗膜のはがれ・浮きを確実に処理

  • 油分・塩分・水分を残さない

 

「塗る」のは最後。塗る前の“段取り八分”が勝負なのです。


鉄則②:塗料は“環境と用途”で選ぶべし

 

塗料には数多くの種類がありますが、選び方には明確な基準があります。

  • 船底 → 防汚性能が高く耐摩耗性のある塗料(防汚型フッ素系など)

  • 船上 → 紫外線耐性と美観を両立(ポリウレタン系)

  • タンク内 → 耐薬品性や耐湿性が必要(エポキシ系)

 

さらに、使用する海域(温暖か寒冷か)・航行距離・寄港頻度も考慮しなければなりません。


鉄則③:乾燥時間と温湿度を厳守せよ

 

塗装作業では「塗って終わり」ではなく、乾燥・硬化時間を守ることが最も重要です。

  • 湿度が高すぎると塗膜の膨れや密着不良が起こる

  • 気温が低すぎると乾燥が遅れて作業遅延

  • 2回目以降の塗装はインターバルを守ることが必須

 

“急ぎの仕事ほど乾かせ”という言葉があるほど、焦らないことが品質に直結します。


鉄則④:安全管理は「自己責任ではなくチーム責任」

 

船舶塗装は高所・密閉空間・有機溶剤の使用といった高リスク作業です。

  • マスク・防護服・換気の徹底

  • 作業中の声掛けとバディ制

  • 火気厳禁エリアの区分と管理

 

「自分だけ気を付ければいい」ではなく、「仲間の安全も自分の責任」という意識が求められます。


鉄則⑤:見えない美しさこそ“プロの仕上げ”

 

最終的な仕上がりの美しさ、艶、ムラのなさ。これはプロの証です。

  • ハケ目やダレを残さない技術

  • 微妙な色の差をなくす調色力

  • スプレーガンの角度・距離を一定に保つ精度

 

お客様が気づかない部分でも、「塗ってよかったと思わせる仕上がり」を提供するのがプロフェッショナルの使命です。


まとめ:塗装はただの作業ではない、“船の命を支える仕事”だ

 

船舶塗装は、重労働でありながら、高い技術と繊細な感性が求められる職人の世界です。
下地づくりから乾燥、仕上げ、そして安全管理まで——。そのすべてに“鉄則”があり、それを守るからこそ船は長く、安全に海を走ることができます。

私たちの暮らしを支える海運、その根底にある“塗装の力”を、これからも誇りをもって守り続けていきたいと思います。

次回もお楽しみに!

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